
ヤミ金被害は自分から連絡して利用したときだけではない。たとえば、繁華街を歩いているとき、業者側から勧誘を行う可能性もある。今回は、20代の男性がカード現金化をかたった被害にあった事例を紹介したい。
週末の繁華街で勧誘された
週末、友人と都内で若者が集まる某繁華街へ遊びに行きました。特にすることもなかったのでウインドーショッピングを楽しんでいたところ、いかにも怪しい見た目の人から金融商品を購入するよう勧誘されたんです。
最初、「お金がない」と断ったんですが、それならとカード現金化を勧められました。見た目も言い方も怖かったので、仕方なく事務所に行って現金化をすることに。業者から価値のなさそうな書類を購入し、再度買い取ってもらうという流れでした。
個人情報等を書いて現金化の手続きを完了したものの、結局お金はもらえなかったんです。まったくわけが分からなかったのですが、かなり怖い体験をしたことを覚えています。
路上での勧誘はヤミ金の手口
現金化業者のなかには、ヤミ金業者や詐欺グループが運営するケースもある。彼らは消費者に対して無理やり貸し付けを行い、利息を巻き上げることで利益をあげている。そのため、常にターゲットとなる人間を探しているのだ。
たとえば、ヤミ金業者が路上で金融商品等の販売と称して、カード現金化の勧誘を行う事例はある。特に繁華街のように人が集まる場所は、悪徳業者にとって絶好のチャンスだ。遊びに来ている若者のなかには、現金化に対するリテラシーが低いことから、勧誘被害に遭ってしまう可能性も否めない。
また、この時に個人情報を取得する悪徳業者も存在する。これにより、一度利用した人をしつこく勧誘し、長期間顧客にしようという狙いだ。当然、低い換金率で現金化を強要されることになり、利用すればするほど被害額が大きくなってしまう。
現金化は自分の意思で利用しよう
カード現金化は、消費者がスピーディーに現金を手に入れられる。そのため、健全に利用するのであれば、審査も不要で即金性が高く、金融機関が利用できない人に役立つだろう。借金をしたいのにできないという人にとっては、有意義なサービスだ。
したがって、消費者側が現金を必要としていないのであれば、サービスを利用する理由はない。悪徳業者にしつこく勧誘された場合、高い確率で被害に遭ってしまうと考えて間違いない。後から大きな被害になることを考えれば勇気を出して断るべきだ。自分の意思でカード現金化サービスを利用しよう。