
クレジットカードのポイント付与システムは、広く浸透しています。実際に、多くの方がポイントを貯める目的で、頻繁にカード払いを行っているようです。
JCB『クレジットカードに関する総合調査』の2014年度版のデータを見ると、一人当たりクレジットカードを約3枚持っていると明らかになりました。そのうち、「最も多くカードを使う理由について教えてください」という質問に対し、53.9%が「ポイントやマイルが貯めやすいから」と回答しています。
このデータから見ても、クレジットカードのポイント付与制度に関心を寄せる方は多いとわかります。しかし、会員加入後もポイント制度の改定を細かくチェックしていないと、便利なカードではなくなっていることを見逃してしまうかもしれません。
ポイント制度の改定は2種類
クレジットカードのポイント制度改定は、大きく分けて2種類あります。ここでは、それぞれの改定例についてご紹介します。
1つ目は、商品・サービス交換に必要なポイントが変わるケースです。「1000円の商品券をもらうのに必要なポイントが200ポイントから250ポイントになった」という場合、こちらが該当します。今までは「1ポイント=5円」の価値だったものが、「1ポイント=4円」になってしまったと考えることができるのです。
2つ目は、ショッピングや支払いなどで貯まるポイントが減るケースです。「100円につき1ポイント付与されていたのに、200円ごとに1ポイントになってしまった」という状況も起こります。これは、単純にポイントが貯まるスピードが半分になってしまうというものです。
なお、ショッピング時の端数切り捨てや最低利用ポイントの引き上げなど、制度自体が改定されていなくても、ポイントが使いにくくなる場合もあります。「貯まりにくくなった」「使えずに有効期限を迎えてしまった」など、「貯める・使う」で損しないようにするとよいでしょう。
ポイント制度改定に備えて最新情報をチェックしよう
平成25年現在、クレジットカードを発行している会社は300社以上存在します。そのため、カード会社間で競争が起こり、ポイント還元率を優遇して会員を獲得するという事例も少なくありません。しかし、途中でポイント還元率を変更するケースも考えられます。
クレジットカード利用者は、ポイント制度の改定を防ぐことはできません。適宜制度変更が行われないかをチェックし、条件が悪化するようであれば乗換えを検討するのもよいでしょう。