
携帯電話の普及および進化は、私たちの生活に大きな変化をもたらしました。外出先でも電話連絡が取れるだけでなく、メール機能やインターネット機能を有しているため、持ち運びができるパソコン並みの役割を果たしています。
固定電話を持たず、携帯電話のみを所有している個人の方もいます。特に、一人暮らしの方からすると自分にしか連絡が来ないので、固定電話を持つ理由はありません。
しかし、企業となると話は変わります。携帯電話の番号だけが掲載されている会社は、疑わしいと感じる方もいるのではないでしょうか。実は、携帯電話のみで運営しているヤミ金融も少なくありません。彼らは「090金融」と呼ばれており、携帯電話だけで営業を行っているのです。
090金融を利用するリスクは高い
「090金融」と呼ばれるヤミ金の経営方法は、文字通り、携帯電話のみを用いて営業している点が特徴です。固定電話を持たずに営業することで、金融被害に遭った消費者から、居場所を特定されないようにするという狙いがあります。
実は、携帯電話を用いたヤミ金とインターネット広告は親和性が高いです。特殊な調査を行わない限り、携帯電話とインターネットの情報だけでは、業者を特定することは困難を極めます。現金化業者のなかでも、バックにヤミ金や詐欺グループがいる場合、090金融の手法で悪質な営業を続けるケースは少なくありません。
ただし、新規に現金化事業を開始する業者のなかには、初期投資を抑える目的で携帯電話のみでビジネスを始める人もいます。携帯電話を利用している現金化業者はまっとうな人とヤミ金に分かれるため、利用する前に詐欺被害に遭うリスクを把握しておかなければなりません。
固定電話またはフリーダイヤルの業者を選ぼう
利用者側にとって、「090金融」方式の現金化業者が安全か否かを確認する術はありません。現金化業者を利用する際、利用者がトラブルを確実に回避する方法は、携帯電話のみの業者を避ける方法です。
なお、フリーダイヤルを掲載している業者も安全だと考えられます。その理由は、フリーダイヤル取得には固定電話が必要になるからです。
インターネットから申込を行うとき、利用者とのやり取りのスピードを高めるべく、携帯電話の番号を掲載している業者もいるかもしれません。自らも急いでいるという利用者にとって、連絡先は携帯電話でもかまいませんが、固定電話の有無は確認しておいたほうがよいかもしれません。